ナチスによるちょっと意外な政策~労働者・健康編~

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前回は日本史だったので、今回は世界史…というかドイツです。ナチスです。
東洋史にしようか迷いましたが、ネタ探しの段階でどこから手を付けていいか分からなくなったので、サックリと西洋史にさせてもらいました。
さてさて。ナチスというとアウシュビッツ収容所に代表されるユダヤ人迫害で、世界中に悪名を轟かせましたね。人体実験に強制収容所…こういった負の部分が非常に目立つナチス党ですが、このような事ばかりをやっていたわけではありません。
ナチス党がドイツ国民に向けて何をしていたのかを、いくつかご紹介します。

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勤務時間は一日8時間!労働者は大事にします!

ヒトラーが国のトップに立ってやった事はたくさんありますが、分かりやすいもので意外なものだと、これまでザックリしていた労働時間を一日8時間と固定した事です。年間の休日も増やして18歳以上で半年間勤務したら、6連休取るように定めました。これはもちろん有給休暇で、休んでもお給料が発生します。しかも前払い制。
たまの休みにうんと羽を伸ばしてリラックスするために、労働者のための海外旅行まで主催したりしてます。
現代日本に蔓延るブラック企業と比較してみると悲しくなって来るレベル。

無職の中高年を積極採用!公共事業で失業者対策!

どの時代でも、どの国でも失業者問題というものは社会問題になりますね。ドイツも同じで、中高年の失業者が問題になっていました。中途採用で中高年が来ても「中途だけど、出来るだけ若いのが欲しいんだよなぁ…」というのが会社の本音ですが、ヒトラーは国中の工場や会社に、欠員が出たら中高年を積極的に採用するように命じました。命令に背けば罰則があります。
というのも、中高年は若者と違って食わせていかなきゃいけない家族がいます。家族のためにもお父さんは働かねばならず、仕事が見つからないと家庭は貧しくなりますね。
これは負のスパイラル!良い国を作るなら、失業者を減らして国民の生活を安定させなければいけない!
そのような考え方から、さらなる失業者対策…公共事業が登場します。この公共事業で作られたのが、速度無制限で有名な高速道路アウトバーンです。
この公共事業にはおよそ20億マルクという莫大な予算が投入され、その半分近くが労働者に支払われました。普通は企業や地主に多く支払われますが、ヒトラーは企業がズルをしないようにお目付け役のナチス党員を送り込み、きちんと労働者に支払われるよう目を光らせました。

健康第一!自然食を推奨!

ヒトラーは菜食主義者で人一倍健康には気を使っていました。健康は食生活から、という考え方もあり、人口着色料や合成保存料未使用の自然食を国民に推奨しました。
どんなものかというと、缶詰の食品よりも生の野菜やフルーツ、食物繊維たっぷりの全粒粉パン、質の良いハーブティーなどです。ヒトラー自身は日本の豆腐にも関心を寄せていたとか…筋金入りの健康マニアです。
この健康マニアっぷりはヒトラーだけでなく、ナチス内でのちょっとした流行だったようです。自然療法(ホメオパシー)を支持する者や兵舎で薬草栽培をする者までいて、幹部クラスは特に熱心だったとか…。
こういった健康マニアっぷりは単なるブームというわけでなく「食生活の改善は優秀なゲルマン民俗の健康を維持するために必要不可欠!」という思想が根底にありました。

がんと煙草の関係を発見!酒も煙草も禁止!

健康マニアが多かったナチスですが、そのような背景もあり、がん研究が熱心におこなわれ煙草とがんの因果関係が発見されました。
がんは国を脅かすものとして、がん撲滅を推進します。当然ながら悪い習慣として煙草と酒は規制されました。
今は飲食店や街中での喫煙が厳しく制限されていますが、ナチス政権時のドイツも現代日本のように厳しく規制されていました。病院や飲食店はもちろん、駅や路上では喫煙禁止!吸ったら罰則!
ポスターなどで煙草の害を熱心に伝え、煙草を吸うのはカッコ悪いし体にも良くない、という印象を国民に与えようとしました。
同じようにアルコールも禁止して、健康的なフルーツジュースや紅茶を推奨しましたが、こちらは上手くいかなかったようです。
ドイツは昔からビールの国…そう簡単に規制は出来ないものですね。日本人に米食うなって言ってるようなものですもんね。

まとめ

他にもナチスは国民に向けて、様々な政策をおこなっています。財形貯蓄を整備したり、住宅ローンを採用し持ち家推奨したり、一家に一台自家用車持てるようにしたり…とにかく国民の生活を豊かにする!労働者を大事にする!というのを徹底し、国民からの支持を得ました。残虐非道ばかりでは国民は離れていきますからね。
さて、次回はナチスがおこなった女性や子供への政策を見ていきましょう。

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