シリーズ吉原遊郭~遊女編~②遊女の一日

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シリーズ吉原遊郭、第二回。今回は遊郭で働く遊女たちのタイムスケジュールについてです。
吉原には下級遊女の「新造(しんぞう)」から高級遊女の「花魁(おいらん)」、見習いの「禿(かむろ)」など、多くの遊女が働いていましたが、どんな一日を送っていたのでしょうか?時間ごとに見ていきましょう。

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遊女の一日

午前6時

お客のお見送り。一緒に寝ていた客が帰るので、お見送りをします。「帰ってしまうの?寂しいわ。また絶対に来てね」という営業トークも忘れずにおこないます。
お客をお見送りしたら、やっと遊女は一人でぐっすり眠れます。

午前10時

起床時間です。ここから遊女の生活は本格的にスタートします。朝食を済ませ、髪や化粧などの身支度をします。お風呂に入るのもこの時間です。12時に昼営業が開始されますが、それまでは遊女たちの身支度と自由時間でした。
ちなみに、食事の内容はかなり質素で「御飯、汁物、漬物、煮しめ」程度だったようです。高級遊女になると出前を取ったりもできましたが、禿や下級遊女は客の残した食事をこっそりくすねて食べたりしていました。

正午12時

昼見世(昼営業)開始です。昼営業はあまり賑わうことがなく、来る客は吉原見物で遊女を見に来た冷やかしか、昼しか遊べない地方武士がほとんどでした。比較的暇なので、カルタや双六で遊んだり、易者に占いをしてもらったりしていました。

午後16時

昼見世終了。遅めのお昼ご飯を食べます。夜営業の時間まで化粧を直したり、手紙を書いたり出来る自由時間です。遊女にとって手紙は非常に大事な営業ツールでした。現代のホステスさんやキャバ嬢が営業メールにこだわるのと似ていますね。

午後17時

夜見世(夜営業)開始です。遊女たちは通りに面し格子に囲まれた部屋に並んで客を待ちます。現代で言う所のショーウィンドウのようなもので「張見世(はりみせ)」と言います。客がついた遊女は妓楼の二階へ上がり、座敷で宴会をするなどの相手をします。

午前0時

妓楼の表戸を閉めます。新規客は入れませんが、お店の中にいるお客さんの相手はします。

午前2時

就寝時間ですよと知らせる柏木が打たれ、遊女も客も就寝します。ちなみに、個室を与えられている遊女についたお客さんは個室で遊女と眠ります。そうじゃない下級遊女を指名したお客さんは廻し部屋と呼ばれる大部屋に寝かせられ、同衾できないこともあったとか…せっかく遊びに来て遊女と寝れないのは辛いですね。

まとめ

こうしてみると、遊女の一日は意外とハードだと分かります。ほぼ昼夜逆転し、睡眠時間も長くはありません。週休二日などの配慮もない時代でしたから、かなり体力がないとキツイですね。年中無休でこのハードスケジュールを毎日こなすのは、肉体的な負担だけでなく、精神的な負担も大きかったと思います。

次回は遊女編最終回。遊女の懐事情と性病、末路についてお話していきます。

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